愛すべき天敵2


午後7時すぎ、「こんばんは〜」の声と共に、敵は現れる。
コードネームは"MK"
私が日々戦い続けている相手である。


今回のミッションは、GF2号とYKの秘密会議を成功させるため、会場内の侵入を阻止することである。


最近、階段の電気を付ける術を覚えた敵に対して、



「暗いから行っちゃダメだよ〜。恐いよ〜。オバケ出るよ〜」



という脅かしは通用しないのである。

今回はいかに身体を張って静止するかが課題である。

兼ねてからの打ち合わせ通り、まずはGF2号がMKの相手をする。
ある程度敵を満足させてから、本格的に作戦開始である。


敵に合わせつつも、階段に近付けばさりげなく誘導する。
この「さりげなく」が非常にムズカシイ

敵は「郵便屋さんごっこ」にハマっているらしく、プラスチックのレールのおもちゃを手紙に見立てて遊んでいる。
こちらも敵に合わせ、手紙を貰ったり、手紙を渡したりしてみる。
時には童謡『ヤギさん郵便』のごとく貰った手紙を食べる(フリ)などして、どうにか意識をこちらに向けていた。



しかし、こちらがほんの少し隙を見せたとたん事件発生!!



階段を上って行ってしまったのである。



慌てて阻止しようと捕まえる。
しかし敵も強情である。2階にも手紙を運びに行くのだと言って聞かない。


何とか説き伏せて連れ戻す。


敵も諦めたのか、いつの間にか「郵便屋さんごっこ」から「小学生ゴッコ」に代わっていた。
最近愛用のリュックをランドセルに見立てて、「学校に行ってきま〜す」と隣の部屋へ。
「ただいま〜」でこちらの居る部屋へと戻ってくるのである。



3歳児の思考回路は全く持ってわからん……



こちらが少し疲れを見せた頃、運良く会議が終わった。

今回は、時間が短かったせいもあって、比較的敵も大人しくしていた。
片付けの済んだGM2号と風呂に入り、アイスを食し、ご満悦で基地へと戻って行ったのである。


ホッと息をついたのも束の間、帰り際、私はYKから思わぬ宣告を受けたのである。




「日曜日、バレーボールの試合だからMKの面倒見てて。」




地獄の宣告である。
日曜日までの数日間で、新たなる作戦を考えなければならない。
私の戦いは、今日も続く…










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