ノスタルジア


何となく思い出したので書いてみる。


先日、母校の文化祭があった。

別に行ったわけではない。
偶然、仕事先に来るお客さんに聞いただけである。

娘さんが、私の後輩に当たるとのことだった。

まぁ、私が在籍していた学科はとっくの昔に名称変更されて今はもう無い。
時代の流れというものであろうか。


そのお客さんに文化祭の様子を聞いてみた。

相も変わらずで「やっぱり変わってないな〜」と純粋に思った。


それほど、いまひとつ盛り上がりに欠ける文化祭である。


1つだけ嬉しいことがあった。


少ないながらも模擬店が出ていると言うことである。


「焼そばとか文化祭にありがちなものしかないよ〜」とそのお客さんは笑っていった。




そのありがちな『模擬店』が私たちの在学中にはなかった。




当時、何の因果か生徒会室に居着き、そのまま役員になってしまったと言う変わり種が私である。


3年生、最後の文化祭の生徒会企画の話である。

それまでなかった模擬店を開こうということになった。

今まで前例がない故、職員会議にかけられることに。



結果は「NO」。食品衛生上良くないというのがその理由だった。



過去の諸先輩方は、そのような理由で却下され、そのまま諦めてしまったらしい。

先生たちも、この理由であれば諦めるであろうと踏んでいた節が今思うとある。

そこで諦めなかった(諦めきれなかった)のが私達だった。


どうしたら先生方を納得させられるか話し合った。

どうしても、盛り上がらない文化祭からみんなが楽しめる文化祭にしたかった。

夏休みにもことある毎に話し合い、まとまった意見を顧問の先生に持って行った。

先生たちが「NO」と言う理由を覆したかった。


色々と反対意見が出る中で、必ず出たのが"食品衛生上…"である。

最後の切り札を出した。




「保健所の許可を取ってくれば出来るんでしょ?」




これで先生たちの「NO」を覆せると思った。それぐらい自信があった。

顧問の先生もさすがにここまで考えているとは思わなかったらしい。
もう一度掛け合ってくれることになった。


その結果、その年の飲食物の販売は許可が下りなかったものの、その他のもので模擬店を開いても良いことになった。


悔しかった。

ここまで頑張ったのに出来なかったのが悔しかった。


みんなで考えたことをやり遂げたかった。



今、考えてみると、先生たちとの駆け引きももっと上手くやれたのにと思うことがある。


それでも、私たちが頑張ったことは無駄にはならなかったのが救いである。




あと数年で統合により無くなってしまう母校。

無くなってしまう前にもう一度、探険しに行こう!と思う。

あの時の仲間と一緒に行けたら良いなぁ…





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