珍道中 〜伊豆編・その2〜


某フラワーパークでの楽しいひとときを終え、一路、昼食を取るべく市営の施設へバス移動。

添乗員さんから次の行き先は昼食&温泉だとを告げられる。


パンフレットには『○○御膳』とある。



「○○御膳とか言ってもさー、刺身とか出てくるだけじゃないの?」


『後は、エビの天ぷらぐらいかね。』



最初から期待はしていない2人。




「でも山の中だからさー、以外と山のモノかもしれないよ?」




『じゃ、椎茸だ。』




まったくもって単細胞である。




結局、○○の中は黒米であることを添乗員さんが告げる。


一部乗客からは溜息と失笑の中、一人浮かれるウメモリ。



だって、「黒米」食べてみたかったんだもん。



市営の温泉場(休憩所みたいなところ)に着き、施設の説明を聞く。

話が長いので誰も聞いていない。それどころか若干イライラが…


みんな、空腹なんだよ…



ゾロゾロと集団で食堂に移動。決められた場所に座り、食事開始。

たいした会話も無く、不思議な空間の中で黙々と進む。



食事も終わり、温泉に入りたい人は入り、入らない人は休憩所でくつろぐことになる。


2人とも入らない(ウメモリは入れない)ので、休憩所でくつろぐことにする。

お婆様は勝手にテレビを付け、お昼の「みの様教」信者となっている。


ゴロンと横になって昼寝でも…と思っていたのにやけに寒いのである。


よく見ると窓が開いているではないか。


窓を閉めさせてもらい、さて、昼寝…と思いきや、次の障害が発生する。


休憩室に暖房が入っていないのである。


しかも、休憩室の扉はしっかりと開けられていて、なおかつ玄関も開けっぴろげである。

小春日和の暖かな日とはいえ、山の中で日が隠れている場所では少々寒い。

確かに暖房を入れなくても暖かい気候とは言え、こんなところで昼寝をしたらたちまち風邪を引いてしまう。



どうしようか悩んでいるところにお父様からメール着信。



『伊勢エビのシーズンだな。みそ汁が飲みたいよ。』




暗に催促のメールである。




すみませんお父様、それは無理です。




だって、ここは山の中ですもの…




それに、お財布は家の中ですもの…





期待に添えなくてゴメン。っていうか最初から買って帰るつもりは無かったけど





だって、土産物屋で買うと高いの知ってるもーん。




お父様からのメールに返信し時間持て余していると、徐々に襲ってくる睡魔。


ここで寝てしまったら風邪を引いてしまう、という葛藤。



「ちょっとだけ…」と自分に言い聞かせて横になる。



しかし、寒さ&体制の悪さで眠れない。


そう、ここには座布団も無いのだ。



せめて座布団ぐらいあればいいのに…と、内心悪付きながら横になる。



やはり、眠れない。


仕方が無いので、テーブルに伏して寝ることにする。


そう、体制的にはアレ。




授業中に居眠りするような体勢である。




少しばかり懐かしさを覚えながら眠る体勢に入る。…が、少し寒い。
我慢して眠る。意地でも眠る。



30分ぐらい経ったところで目が覚める。




ヨダレが垂れてないか確認する。(重要)




垂れていなかったので一安心したところで、集合時間20分前。


みの様教信者となっていたお婆様に声をかけ現実に引き戻す。

そそくさと支度をしてバスに乗り込む。


こうして、何が何だか良くわからないまま昼食は終了したのである。





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