珍道中
〜伊豆編・その1〜
小春日和の快晴の下、祖母と伊豆へ行ってきました。
某観光汽船が主催するミステリーツアーと言うやつに参加。
いわゆる、「現地に着くまでどこに行くかわからない」と言う趣旨のものでございます。
何がミステリーって、
お婆様との旅行そのものが1番ミステリー。
どんなハプニングがあるかわかったもんじゃない。
そんな人様のことを心配する前に自分の心配をした方が良い出来事が発生。
財布を家に忘れる。
気が付いたのはフェリーの乗船手続きの時。
お前は何をしに行くんだ??
今回の旅行、スポンサーはお婆様。
だから全く支障はなかったけど、何となく恥ずかしい。
とりあえず、忘れ物をした生徒が先生に報告するように、お婆様に報告。
「ばあちゃん、アタシ、財布忘れてきた。」
『アンタ、バカだねぇ…』
強烈なカウンターパンチ。
肌寒い風が骨身にしみる。
基本的に、旅行に行っても特に土産物を買うということをしない人なので大きな支障はないのだが…
鞄を漁ったところ、小銭入れを発見。
コレでジュース代 ぐ ら い は自分で払えると一安心。
ちょっと高めのものは買ってもらおうと考えたのはいうまでもない。
フェリーに乗り込み、いざ出発。
海から見える富士山がキレイ。
1時間ちょっとで土肥港に到着。
待機していたバスに乗り込み、第1観光スポットに向けて出発。
着いたのは某フラワーパーク。(名前は伏せます)
とりあえず1周しようということになり、階段を下りて日本庭園へ向かう。
途中、ダシのいい匂いが…
だしの匂いと思っていたのは、なんと
椎茸茶
。
なんでもお茶にすれば良いってもんじゃないと思うのだが…
椎茸茶を試飲したものの、土産物には目もくれず階段を下りる。
階段を下りきったところで、今度はしょうゆの焼けるいい匂いが…
手焼きせんべい発見!!
自称せんべいマニアのウメモリといたしましては、ぜひとも手に入れたい1品。
しかし、財布を忘れるという大失態を演じているため、迂闊に手を出せないのが現状。
匂いに誘われるまま、せんべい屋に近付くと「割れせん」が売られている。
これなら、2人で食べれるということでお買い上げ。
支払いはもちろんお婆様。
250円が払えない、キビシイお財布事情。
2人ともせんべいマニアで良かった。
買ったせんべいを食べながら、日本庭園を散策。
「キレイだねぇ(バリボリ…)」
『ねぇ、キレイだよ。(バリボリ…)紅葉にはまだ早いって聞いてたけど、そうでもないねぇ(バリボリ)…』
「十分だよ。(バリっ) ここの醤油が溜まってるところが美味しいんだよね(バリボリ…)」
『そうだねぇ(ボリボリ)』
紅葉じゃなくてせんべいの感想になってるから。
言い訳がましいようですが、ちゃんと紅葉も見てきましたよ。
そりゃあ、もう、キレイでした。
ウメモリさん、「色フェチ」なので色彩豊かな紅葉は大好きです。
園内を半周したところで、お婆様に疲れが。
半年前に入院したとは思えない脅威の回復っぷりを見せていても、体力は落ちているものです。
残り半周は電車を利用。
切符を購入する為に窓口へ。
よ、400円??
それって微妙に
ボッタクリじゃないの?
(失礼)
たった半周分で400円。
さすがにお婆様(と自分)の体力を考えて乗りました。
あれはあれで結構楽しかった。
しかし、スピードが遅いのが難点。
物珍しさも手伝ってか、外観を写真に収める人が多数。
皇室の人になった気分で窓から笑顔で手をゆっくり振ってみる。
撮られているのは貴方じゃないですから。
誰もアンタのこと見てないから。
恥ずかしかったらやらなきゃいいのに…
奥底に眠る芸人魂に火がついてしまい、恥をかく。
呆れるお婆様。
すみません、ワタクシ
貴方の孫です
。
約10分ほどの旅を終えて駅に着く。
そこでお婆様の一言。
「もう1回、日本庭園が見たいや〜」
(静岡弁)
入り口近くだったので、もう1周するべく階段に向かう。
階段を下りる途中、「階段を下りるのは面倒くさいから途中までで良い」と言いながら、
「土産に椎茸を買って行く」と矛盾したことを言うお婆様。
結局、下まで行って紅葉を堪能。
あまりに感動しているので、
「写真、撮ろうか?」
「いや、いらない。」
いらないって、アンタ…
あんなに感動してたのに。
こちらの好意を一言で一蹴。
しかし、こんなことで凹んでいたら、お婆様の孫は勤まらない。
一通り堪能した後、階段を上りながら土産物売り場で椎茸を物色。
2件あるうちの椎茸が大きい方の店で椎茸を購入。
2人とも貧乏性…
ビニール袋いっぱいの椎茸を持ちながら階段を上る。
お互い体力が無いのでゼェゼェ言いながら上りきる。
80代のバア様と同じ体力ということに、日頃の運動不足を露呈する。
集合時間まで時間が余ってしまった為、近くの売店でお茶を飲んで、集合時間までの時間を潰す。
こうして、某フラワーパークでの楽しい時間は過ぎていったのである。
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